日弁連の新算定表は増額だけじゃない~現算定表と比較

    日弁連が養育費の新算定表なるものを作成して、その金額が現行の裁判所が公開している算定表に比べて1.5倍程度になるとの部分だけが各種メディアで取り上げられ、賛否様々あるようです。

    日弁連が、この新算定表をどのように使ってくるのかは現時点では未知ではありますが、改めて裁判所が公開している算定表と見比べてみたところ、金額が高くなる他に気になる点が有るので記しておきます。

    まず、算定表に当てはめる基準と言いますか、前提が違うようです。
    裁判所が公開している算定表には、その前書きで

    4 注意事項
    ア この算定表は,あくまで標準的な養育費及び婚姻費用を簡易迅速に算定することを目的としています。最終的な金額については,いろいろな事情を考慮して当事者の合意で自由に定めることができます。しかし,いろいろな事情といっても,通常の範囲のものは標準化するに当たって算定表の金額の幅の中で既に考慮されていますので,この幅を超えるような金額の算定を要するのは,算定表によることが著しく不公平となるような,特別な事情がある場合に限られます。



    となっていますが、日弁連の新算定表では、冒頭に早わかりガイドとして

    ② 義務者・権利者の年収に一番近い数字を選び、双方が交差するマスの数字を読み取ってください。
    その数字(万円)が、新算定表の金額です。
    なお、算定表は、個別事情をほとんど考慮していませんので、生活実態・事情を考慮して柔軟に定めることが望まれます。



    また各ページに注として

    注2:活用すべき資産や能力・機会などを有さない義務者に最低生活費を下回る生活費での生活を強いるべきではない。なお,太線以下の収入の義務者については,生活費が最低生活費に満たない可能性がある。
    注3:過大な住宅ローンの負担といった特別事情がある場合に算定額自体を修正する必要があるほか,算定表は,個別事情をほとんど考慮していないので,生活実態・事情を考慮して柔軟に定めることが望ましい。



    となっています。

    つまり、裁判所が公開している算定表では個別の事情は「特別な事情」が無い限り、認められないとしているのですが、日弁連の新算定表では「個別事情をほとんど考慮していないので,生活実態・事情を考慮して柔軟に定めることが望ましい。」となっており、どこまで「個別事情」を考慮するのか興味深いところです。

    先日、とある弁護士と話していた時に、この件に触れてみたのですが、実務上は裁判所では相手にされておらず、日弁連の新算定表は採用されず一笑に付されてしまい、従来通りの裁判所の算定表で、ほぼ機械的に決められてるような感触でした。

    そのような実態を踏まえずに「養育費が1.5倍になる」なんてキャッチーなフレーズの報道だけが1人歩きしてるのでは無いかと懸念しています。

    そうは言っても、協議での債権者(請求側)は新算定表で請求してみる事に多少の期待をしてみても良いのかもしれませんね。債務者(支払側)が現状を知らなければ、それで協議が整ってしまう可能性は有ります。逆に現状を知っている債務者の場合は協議でまとまめずに裁判所を関与させた方が金銭の損得勘定としては有益だと考えられます。

    いずれにしても、新算定表の言う「個別事情」ですが、協議においてはポイントになる部分でしょう。そんな「個別事情」が、その夫婦様々な事は言うまでも有りませんので、どのように協議を進めるのが双方にとって有益なのか、って部分は、どちらの立場からの視点でも積極的に考えていかなければならないと考えてます。
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